今日はトワルの日。
ファガッセンの洋服を作るには先ず、
キャラコという生成色の生地でサンプルを作って形を見ます。
今日はそのための作業。
キャラコをはさみで切る段階で見えてくるいろんな線があります。
悩んだ線や、すっきりした線、なんにも感じられない線。
僕の気持ちは今日はあまり晴れではありませんでした。
洋服作りには様々な行程がある。
晴れた洋服は見ていてもとても良く見えるし、
曇っている洋服は同じデザインなのにどこか違う。
気持ちに直線がない、、というか
甘えた雰囲気が出来上がりに見えてきます。
僕は心が曇っている時は、
汗をかく事に没頭します。
洋服1つをとってもデザインをする事は、
頭の中をヤスリで削り落とすというか、
大袈裟に聞こえるかもしれないけれど
時に本当に苦しくもあるし、
決断を強いられる要素が入り交じっている混合体です。
作りたいもの、作るべきもの、
全てを飲み込んで、生まれるものは
心が入っていなければ、僕の洋服じゃない。
だから僕は、何を創造するにしろデザインをするという事は
自分自身を解き放つ事だと常に感じています。
今日はトワルが1型終わりました。
ミラノ迄後1ヶ月弱。
FAGASSENT
Toshiki Aoki
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